世界で最もゴージャスなカフェ5選

カフェは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、地元の知識人たちが集まる憩いの場となり、ゴージャスな宮殿のような内装をもつ文化スポットへと発展しました。すべてではないにせよ、この時代に創業したカフェのいくつかは現在も営業を続けており、その客層はガイドブックを頼りに訪れる観光客が大半を占めています。こうした伝統的なカフェは、高価格のコーヒーとスイーツを提供する事実上の”博物館”となったり、本格的なレストランに改装されたりなど、文化的歴史を残すよう努めており、かつての文化や文学にまつわるイベントを主催しているカフェも一部あります。

ニューヨーク・カフェ(ブダペスト)

20世紀初頭、ハンガリーのブダペストは、著名な芸術家たちが集う場所として人気がありました。そんなブダペストにある「ニューヨークカフェ」は、華やかなランプや天井画、モダンな家具が組み合わさったゴールド調の見事な内装となっており、近年、デザイナーのアダム・ティハニ氏によって改装されています。

鏡張りのテーブルにて、クラシックなイタリア料理や郷土料理をいただきながら、チルなミュージックや地元パフォーマーによるライブショーに耳を傾ける地元の人々や観光客でいつも賑わっています。

カフェ・フローリアン(ベネチア)

ベネチアで起きた壮大な歴史は、ドゥカーレ宮殿で垣間見ることができますが、アンティークなカフェでゆっくりと時を過ごすと、五感で体験することができますよ。特に「カフェ・フローリアン」は、フレスコ画と鏡張りのインテリアが18世紀を彷彿とさせ、ベネチアの中でも必見の美しいカフェです。

かつては作家や芸術家のたまり場として利用されていましたが、現在では生きた”博物館”として活用されています。1895年から続く現代美術の国際展「ヴェネツィア・ビエンナーレ」もここで開催されています。

カフェ・ツェントラル(ウィーン)

オーストリアのウィーンには、有名な大通りや豪華な建築物がたくさんあるにもかかわらず、歴史あるカフェ「カフェ・ツェントラル」は、ウィーンの真のランドマークとなっています。ウィーンのカフェの中で一際エレガントさを放っており、世界中の数多くのカフェにインスピレーションを与えています。ロケーションとしては、大理石の柱、巨大なシャンデリア、アーチ型の天井をもつ歴史的な宮殿の中にあり、19世紀初頭から知識人がこぞって集まった場でした。

カフェ・インペリアル(プラハ)

19世紀後半にカフェ文化が盛んになったことで、素晴らしいカフェがいくつもオープンしました。第二次世界大戦を経て、その多くが姿を消しましたが、やがて復活を果たし、中にはかつての輝きを取り戻したカフェもあります。

カフェ・インペリアル(プラハ)

プラハにある「カフェ・インペリアル」はその最たる例で、アール・デコの宝庫としてかつての栄光を完全に取り戻したといえるでしょう。モザイクやタイルをふんだんに使った内装は、世界でも有数の美しさを誇っており、朝食やアフタヌーンティー、チェコ料理を味わいたい方は是非訪れてみてください。

カフェ・ド・ラ・ペ(パリ)

パリで最も有名なカフェを挙げるとすると、「カフェ・ド・フロール」と「カフェ・レ・ドゥ・マゴ」がまず思い浮かびますが、「ル・プロコープ」は世界初のカフェといわれているそうです。どのガイドブックにも載っているほど有名で、毎日のように観光客が押し寄せてきます。「カフェ・ド・ラ・ペ」もまた観光客向けのカフェですが、パリの中でも美しいカフェインテリアを備えているので、一見の価値ありです!